Search Consoleのクリック数が合わないのはなぜ?“見えない検索ワードの正体は非公開キーワード!?

Search Consoleで「クリック数が合わない」現象、経験ありませんか?

Search Consoleでページごとのアクセス状況を確認していると、「ページタブでは107クリックなのに、クエリタブを見たら11クリックしかない…」という不思議な現象に出くわすことがあります。

下記の画像は特定のページURLでフィルタをかけた場合のデータです。

合計クリック数は107あるのに、クエリ別ごとのクリック数の合計すると11クリックになっています。

「え?残りの96クリックはどこ行ったの?」と驚く方も多いのですが、これはSearch Consoleの仕様によるもので、実はSEOをやっていく上で知っておくべき重要な仕組みです。

今回はその理由と、今後の対応策について解説していきます。

ちなみに、こうした「Search Consoleの数字のズレ」や「見えないクエリの読み解き方」といった疑問は、実際にアフィリエイトスクールatusであった質問です。

atusでは、自分一人で調べても分からなかったアフィリエイトの疑問が、コーチによる個別サポートでスッと解決することも珍しくありませんし、「じゃあ次に何をすべきか?」という具体的な対策まで得られるのが強みです。

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クエリが表示されない理由は「非公開クエリ(Other queries)」の存在

GoogleはSearch Consoleで提供するデータについて、すべての検索キーワード(クエリ)を開示しているわけではありません

表示されないクエリのことを、一般的に「非公開クエリ」「Other queries」と呼びます。

これがクリック数のズレを生んでいる正体です。

非公開クエリになるのはどんなとき?

① 表示回数が極端に少ない(=ロングテールすぎる)

たとえば、1回しか検索されていないようなニッチなキーワードは、Googleが「個人の検索行動に近すぎる」と判断し、非表示にされます。

これはプライバシー保護の観点によるもので、欧州のGDPRや米国のCCPAなどの影響も背景にあります。

② 匿名性が高い環境(VPNやシークレットモードなど)からの検索

ユーザーの検索環境によっては、Googleがクエリを記録しないケースもあります。

Search Consoleの表示ルールまとめ

表示される条件非公開になる条件
一定以上の表示回数があるクエリ表示回数が極端に少ない(例:1回)
特定のプライバシー問題がない個人が特定される可能性がある検索
通常のブラウザ環境シークレットモードやVPN使用時

SEO対策としてできること

「見えないクエリが多すぎて、どんなキーワードを意識すればいいかわからない…」という方のために、アプローチ例をご紹介します。

見えているキーワードから、検索意図を読み解く

たとえば、Search Consoleに「加湿器 フィルター 交換 頻度」といったクエリがクリックされていたとします。

そのクリックから、以下のような意図を推測できます。

  • メンテナンスについて調べている
  • 購入前にお手入れの手間を確認している
  • 他社製品との違いを気にしている可能性がある

このように、一つのキーワードから広げられる“検索者の悩み”や“知りたいこと”を想像して構成に反映することが重要です。

ヒントは検索窓にある。「他に検索されている言葉」から仮説を立てよう

Search Consoleで見えていないクエリにどう対応するか?

そのヒントは、実はGoogle検索の検索窓や検索結果ページにたくさん隠れています。

たとえば「加湿器 フィルター」と打つと、以下のように自動で候補(サジェスト)が出てきます。

  • 加湿器 フィルター 交換 頻度
  • 加湿器 フィルター 洗い方
  • 加湿器 フィルター なし

これらは、他のユーザーが実際に検索している言葉です。

Search Consoleに表示されなくても、需要がある可能性が高いキーワードといえます。

さらに、検索結果の下部にある「他の人はこちらも検索」では、関連する別の検索語句も表示されます。これも検索者の思考の流れを知るための有力なヒントです。

検索ヒントを「見出し」や「本文」、「FAQ」に活かす

こうした候補キーワードや関連語句を集めたら、次にやるべきは、それらを記事構成の中にどう組み込むかです。

たとえば、

  • 「加湿器 フィルター 洗い方」があれば → 見出しとして「フィルターはどうやって洗う?手順と注意点」
  • 「加湿器 フィルター なし」があれば → FAQとして「フィルターなしの加湿器は問題ない?」
  • 「加湿器 フィルター 交換 頻度」があれば → 本文に「何ヶ月ごとに交換するのが目安?」という小見出しで展開

このように、ユーザーが検索しそうな具体的な言葉を見出しやFAQとして記事に散りばめることで、「あ、これ私が調べたかったことだ」と思わせることができます。

検索ボリュームが小さいニッチなキーワードでも、的確に拾って丁寧に答えていけば、自然検索からの流入は確実に積み上がっていきます。

見えていないクエリに正面から対応するのは難しくても、検索窓に出てくる“実際に誰かが調べた言葉”をヒントに仮説を立て、それを記事に反映していく。この積み重ねが、SEOの基礎であり、ロングテール戦略の本質です。

“表示されない検索語句”こそ、改善のヒントになる

Search Consoleでクエリが表示されないと、「分析できない…」と不安に感じるかもしれません。

でも、その見えない部分こそが、まだ誰も拾えていない検索ニーズだったりします。

大切なのは、「少しでも見えているキーワードから、検索者の意図を広げて考えること」。

記事は検索キーワードに答えるためのものですが、“まだ検索されていないけど、これから検索されるかもしれない悩み”に先回りして答えることができれば、SEOの成果は大きく変わります。

atusでは、アフィリエイトの実践でよく出てくる「これってどういうこと?」「こういう場合どうすれば?」という疑問が、日々リアルタイムで共有・解決されています。

特徴的なのは、「疑問が解消されて終わり」ではなく、「そのあとにどんな改善をするべきか」までセットで得られること。独学ではなかなか見えづらい“次の一手”が明確になる環境です。
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